
子どもの体調が急に悪くなったり、思わぬケガをしてしまったとき、「今すぐ救急外来に行くべき?」と迷う保護者の方は少なくありません。
そんな時は、休日に診療しているクリニックに受診することも選択肢としてお考えください。
この記事では、休日に大病院の救急外来ではなく、まずクリニックを受診することのメリットとデメリットについて解説します。
荻窪駅から徒歩4分にあるおぎくぼ小児科は、365日診療を行っており、土曜午後・日曜・祝日も受診可能です。
救急外来の受診を考えてなくても、荻窪駅近くで小児科を探している方や、杉並区で日曜診療を行う小児科クリニックを探している方にもおすすめです。
救急外来受診のメリット

大きな病院の救急外来には以下のような強みがあります。
- 小児科以外の診療科の医師が在籍している
- 高度な医療機器で検査・治療が可能
- 重症の疾患にも対応できる体制
特に入院が必要な病気や、生命に関わる緊急性が高いケースでは、救急外来の受診が不可欠です。
救急外来受診のデメリット

一方で、救急外来には次のようなデメリットもあります。
- 待ち時間が非常に長くなることが多い
- 軽症の場合は選定療養費がかかる
選定療養費とは?
「初期の診療は地域の病院で、高度・専門的な医療は大きな病院で行う」
こうした医療機関の役割分担を目的に設けられている制度です。そのため、紹介状を持たずに直接大きな病院を受診した場合には、患者さんに追加でご負担いただく費用が発生します。
例えば、おぎくぼ小児科近隣の大学病院を休日・夜間に受診した場合の選定療養費は以下の通りとなっています。
- 杏林大学医学部付属杉並病院:7,700円(税込)
- 順天堂大学医学部附属練馬病院:11,000円(税込)
- 東京医科大学病院:10,000円(税抜)
しかし、一度クリニックを受診し、紹介状を持って救急外来を受診すれば、この選定療養費は不要になります。
救急外来の現場は小児科医が不足している

大学病院や大きな病院でも、休日に勤務する小児科医は1〜2名しかいないことが多いです。そこに軽い風邪などの患者さんが集中すると、本当に救急対応を必要とする重症の子どもへの診療が遅れてしまいます。
私自身、大学病院に勤務していた頃、新生児の緊急対応・救急車で運ばれた重症患者の対応・直接来院した発熱や咳の患者さんの診療を同時に抱えることがありました。
新生児の処置をしながら重症患者の救命対応、その合間に軽症患者の診察を行うのは非常に負担が大きく、現場の厳しさを身をもって感じました。
クリニックを受診するメリット

土曜午後、日曜、祝日を含む365日診療を行っている小児科クリニックは探すと意外とあります。受診できる範囲にそのようなクリニックがあれば、休日に救急外来を受診せずに済ませることが可能です。
休日に救急外来ではなくクリニックを受診するメリットとしては以下があげられます。
- 待ち時間が比較的少なくて済む
- 軽症の場合は、クリニックで治療可能 (救急外来受診を回避することができる)
- 入院が必要な場合は、適切な医療機関に紹介状を作成 (選定療養費がかからず、経済的な負担を減らせる)
また、先にクリニックを受診することで、大病院に勤務する小児科医の負担を軽減し、本当に救急を必要とする子どもたちが迅速に診療を受けられるようになります。
救急外来を受診した方がよい症状の目安

次のような症状がある場合は、迷わず救急外来の受診をおすすめします。
- 明らかに骨折していそうなケガ
- けいれんを起こして、止まっていない
- 意識がなく、呼びかけに反応しない
- 頭を強く打って出血が止まらない
- 頭以外でも出血が止まらない(鼻血を含む)
これらの症状は緊急性が高いため、速やかに大きな病院を受診する必要があります。
まとめ
休日の子どもの体調不良時は、365日診療の小児科クリニックへの受診をご検討ください。
入院が不要な場合はクリニック受診のみで済ませることができますし、必要に応じて入院先を速やかに紹介することも可能です。クリニックの紹介状を持参して受診する場合は選定療養費が発生しないことが多く、経済的な負担を抑えることができます。
また、クリニックでは#8000(子ども医療電話相談事業)や#7399(杉並区急病医療情報センター)などに相談されて、経過観察を指示された場合でも問題なく受診できます。電話越しでうまく症状が伝えられないこともありますし、実際に診察してみないとわからないことも多いです。
おぎくぼ小児科でも実際そのような患者様の受診を多く受け入れております。休日でもお気軽にご来院ください。

