子どもの虫よけ、何を使う?

虫よけの種類

虫よけには種類があり、子どもに使って良いもの、使ってはいけないものがあります。

子どもに使って良い、悪いだけでなく、使用上の注意点やメリットデメリットについて適切に理解し、状況に応じて適切な虫よけを使用することが重要です。

今回紹介する虫よけはこちらの4種類です。

  • ディート
  • イカリジン
  • シトロネラ
  • レモンユーカリ

ディート

1950年代から使われている虫よけでもっともポピュラーな虫よけで、幅広い虫に効果があります。

10~30%で様々な濃度のものが発売されており、それぞれ効果持続時間が異なります。

ディートの濃度別持続時間
  • 10%・・・2~3時間
  • 30%・・・6~8時間

濃度が高い方が持続時間が長く、こまめに塗り直さなくて良いですが、濃度の高いものを使っておけば良いかというとそうではありません。

なぜかというと、ディートには子どもの使用方法が定められているからです。

子どもへのディートの正しい使用方法
  • 生後6ヶ月未満・・・使用禁止
  • 生後6ヶ月〜2歳未満・・・1日1回
  • 2歳〜12歳未満は1日1~3回

これを守らずにディートを子どもに塗ってしまうと皮膚がピリピリしたり、アレルギー反応を起こす可能性があります。

また、12歳未満は30%の濃度のディートは使用できません。こちらも頭に入れておきましょう。

健康面とは別のデメリットとして、プラスチックや合成繊維を溶かすことがあります。綿、ウール、ナイロンには安全に使用することができます。

ストッキングやメガネのフレームなどは溶かす恐れがあるため、使用する際には気をつけましょう。

イカリジン

2015年から日本でも使えるようになった、比較的新しい虫よけです。

ツツガムシやサシバエなどには効果がなく、ディートより虫よけ効果のある虫は少なくなります。

しかし、皮膚がピリピリすることやディートのようににおいも強くなく、プラスチックや合成繊維を溶かす心配がありません。

また、イカリジンは年齢制限がなく、塗る回数も制限がありません。子どもへの使用においては最大のメリットです。

15%の濃度で6~8時間効果があります。

ディートに比べると虫よけ効果を発揮する虫の種類が少ないため、キャンプや登山などの本格的なアウトドアでは効果不十分となる可能性がありますが、公園などの日常使いでは十分な効果が期待できるでしょう。

シトロネラ

ハーブなど、植物由来の虫よけも人気です。その代表的なものがシトロネラです。

シトロネラは虫よけ効果があることは間違いないのですが、効果持続時間が短く、20分以内に効果が消失したという報告があります。

効果持続時間を考慮すると、あまり実用的とはいえません。

レモンユーカリ

植物由来の虫よけとして、もう一つ代表的なのがレモンユーカリです。

レモンユーカリは蚊に対して4時間の効果があったと報告されています。

レモンユーカリのデメリットは目に強い刺激があるため、3歳未満の子どもには使用が推奨されていません。

使用する場合は3歳以上となってからにしましょう。

まとめ

年齢制限、1日の回数制限、皮膚のピリピリ感がないイカリジンが子どもには最も使いやすい虫よけと言えるでしょう。

注意点としては、効果がある虫が限られること。

生後6ヶ月以降ではキャンプや登山など、本格的なアウトドアを行う際はディートの使用を検討する必要があります。

虫刺されは刺された後に薬を塗れば良い、と軽視されがちです。しかし、虫刺されが原因となってとびひ(伝染性膿痂疹)や蜂窩織炎などの感染症を引き起こすことも少なくありません。

年齢、出かけ先に応じて適切な虫よけを選択し、快適に夏を過ごしましょう。

参考文献

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