インフルエンザの流行が懸念される季節に備えて、当院ではインフルエンザ予防投与を実施しております。
使用する薬剤
当院では、以下の3種類の抗インフルエンザ薬を予防投与に使用しております。
- タミフル(オセルタミビル)
内服薬で、10日間服用します。多くの年齢層に対応しています。 - イナビル(ラニナミビル)
一度の吸入で予防効果が得られる吸入薬です。吸入が可能な方に使用は限られます。 - リレンザ(ザナミビル)
吸入薬で、10日間の吸入が必要です。吸入が可能な方に使用は限られます。 - ゾフルーザ(バロキサビル)
内服薬で、1回内服して終了です。12歳未満の小児では体重20kg以上の方に限られます。
費用
- 診察代:4,000円(税込)
- お薬代(薬局での支払い) 薬の種類、量によりますが、大体5,000円〜6,000円ぐらいかかります。
クリニックと薬局の合計で約10,000前後のご用意が必要になります。
対象
タミフル、リレンザ、イナビルの添付文書上の予防投与対象者
原則として、インフルエンザウイルス感染証を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者
- 高齢者(65歳以上)
- 慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
- 代謝性疾患患者
- 腎機能障害患者
上記以外の患者様
インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者の方で希望のある方が対象となります。
当院では、お子様については、基本的に1歳以上のお子様を対象としております。
薬剤の安全性はある程度確認されていますが、添付文書上にない対象者への予防投与は大きな副作用が出現した場合、厚生労働省の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になる可能性があります。ご注意ください。
注意事項
- 予防投与は自費診療のため、他の風邪症状や、お肌のお薬なども自費診療となります。ご注意ください。
- 薬剤の安全性はある程度確認されていますが、添付文書上にない対象者への予防投与は大きな副作用が出現した場合、厚生労働省の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になる可能性があります。
- 予防投与の診察も無診察治療はできません。必ずご本人の受診をお願いいたします。
- インフルエンザ発症者あるいはウイルス排泄期間(発症2日前から発症日まで)にある方と濃厚に接触した場合で、接触後48時間以内に抗インフルエンザ薬を投与することが推奨されております。接触後48時間経過後に投与を開始した場合における有効性を裏付けるデータは得られていません。