
「予防接種のあと、腫れがひどいけど大丈夫?」「熱が出たけど受診したほうがいい?」
保護者の方からよくいただくご質問に、分かりやすくお答えします。
予防接種後の副反応について

予防接種を受けたあとに、熱が出たり、機嫌が悪くなったり、注射した部分が腫れたり、しこりができたりすることがあります。しかし、これらの多くは 2〜3日で自然に消えてしまう一時的な変化です。
このような体の反応を「副反応」と呼びます。
「副反応はとてもこわいもの」「副反応が心配だから予防接種は受けたくない」と思われる方もいますが、必ずしもそうではありません。
- ほとんどの副反応は体がワクチンに反応して免疫を獲得している証拠であり、一時的な症状です。
- 本当に病気にかかったときのリスクと比べると、副反応は軽いものです。
- 重い副反応が起こることは非常にまれです。
つまり、予防接種による副反応は心配しすぎる必要はなく、ワクチンで防げる病気のリスクの方がずっと大きいと考えられています。
腫れがひどいときは?

予防接種のあとは、注射した部位が赤く腫れたり、少しかゆみや痛みが出ることがあります。
- 多くの場合、2〜3日で自然におさまります。(完全におさまらなくても、改善傾向となることがほとんどです。)
- ただし、かゆみや痛みが強い場合や、腫れがどんどん広がってくるときは小児科を受診してください。
BCGは他のワクチンとは異なる
BCGワクチンは特徴的で、接種から1か月ほど経ってから腫れることが多いワクチンです。
逆に接種から1週間以内に強い腫れが出たり、接種部位に膿(うみ)が溜まったりするときは受診してください。
発熱したときは?

予防接種のあとに熱が出ることもあります。
- 元気があり、水分がしっかり取れている場合は様子を見ても大丈夫です。
- ぐったりしている、呼吸が苦しそう、水分が取れないなどの症状があるときは、ためらわず小児科にご相談ください。
ワクチンの種類によって発熱しやすい時期が異なります。
- 麻しん(はしか)ワクチン → 接種後 2週間以内
- 水痘(水ぼうそう)ワクチン → 接種後 1〜3週間頃
- おたふくかぜワクチン → 接種後10−14日
接種直後ではなく、少し時間が経ってから熱が出るワクチンもあるので注意しましょう。
まとめ:不安なときは小児科にご相談を
予防接種後の副反応はほとんどが一時的で自然におさまりますが、少しでも「心配だな」と感じたら、無理せず小児科に相談してください。
当院では、365日診療を行っております。予防接種後の不安や症状についても、いつでもお気軽にご相談ください😊

