
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)は、将来の子宮頸がんや尖圭コンジローマなどを予防する大切なワクチンです。現在、小学校6年生〜高校1年生にあたる世代は無料で接種できる制度の対象となっています。
ただし、無料で3回すべて接種を完了するには2025年9月末までに接種を開始する必要があります。
女性は無料で接種可能
女性の場合は、9価ワクチンのシルガード9が定期接種の対象となっています。杉並区在住でなくても無料で接種することができます。
シルガード9は、子宮頸がんの原因となるHPVの感染を幅広く予防できる最新のワクチンです。
男性は杉並区在住の方が対象
男性の場合、全国的にはまだ定期接種の対象ではありません。しかし杉並区では独自に助成制度を設けており、小学校6年生〜高校1年生の男子は「ガーダシル」を無料で接種できます。
これは区の先進的な取り組みであり、将来的な肛門がんや尖圭コンジローマの予防に大きな意義があります。
あわせて読みたい


📢【杉並区在住の男児対象🎉ガーダシル(HPVワクチン)が無料で接種できます!】
📢【杉並区在住の男児対象🎉HPVワクチンが無料で接種できます!】 2025年4月から、杉並区では小学6年生〜高校1年生の男子に対して「4価HPVワクチン(ガーダシル)」の…
接種スケジュールと完了の目安

子宮頸がんワクチンは3回接種で完了します。スケジュールは以下のとおりです。(上の図の9価HPVワクチンの「1回目の接種を15歳になってから受ける場合」が該当します。)
- 1回目:初回接種日
- 2回目:初回から2か月後
- 3回目:初回から6か月後
例えば、2025年9月末に1回目を接種すれば、2026の3月末頃までに3回目を終えることができ、無料制度の恩恵をすべて受けられます。
自費で接種した場合の費用
もし無料制度を逃してしまうと、すべて自費での接種となります。
当院の場合、シルガード9は1回27,500円(税込)、3回で合計82,500円(税込)が必要です。
家計への負担は大きいため、無料で接種できる時期に始めることをおすすめします。
まとめ:早めの接種開始がおすすめ
- 高校1年生は2025年9月末までに接種開始が必須
- 女性は全国どこでも無料(シルガード9)
- 男性は杉並区在住であれば無料(ガーダシル)
- 接種スケジュールは「0・2か月後・6か月後」の3回
- 無料期間を逃すと自費で82,500円の負担(シルガード9)
高校1年生の皆さんは、この大切なチャンスを逃さないよう、早めの接種をおすすめします。

