
インフルエンザにかかったあと、「いつから登園・登校していいのか?」は、毎年多くの保護者から寄せられる質問です。学校保健安全法では明確な基準が定められており、それに基づいて判断する必要があります。この記事では、最新の基準や登園・登校の目安、家庭で気をつけるポイントを小児科医の視点から解説します。
<インフルエンザ> 登園・登校早見表
以下の表を記入して、①、②の遅い方の日付から登園・登校できるようになります。

自動計算機
以下の計算機で簡単に登園・登校できる目安の日が計算できます。手っ取り早く結果を知りたい方は以下の計算機で計算していただければ大丈夫です。
使用方法
- 対象区分・・・「小学生以上」か「幼児(保育園・幼稚園)」のどちらかを選択。
- ① 発症日(発熱した日)を選択
- ② 解熱した日(平熱にもどった日)を選択
- 「自動計算」を左クリック/タップ
インフルエンザにかかったお子さんが「いつから登園・登校できるか」を自動計算します。
インフルエンザの出席停止について、以下に詳しく解説していきます。
インフルエンザの出席停止期間の基準
学校保健安全法による登校停止期間
インフルエンザは学校保健安全法施行規則で「第二種感染症」に指定されています。
登校(登園)停止の期間は次のように定められています。
「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」

「発症日」と「解熱日」の数え方に注意
発症日は「熱が出た日」
発症日は「体温が急に上がり、発熱が始まった日」を指します。
鼻水や咳が出始めた日ではなく、「発熱した日」が基準です。
また、発症日(発熱した日)を「0日」と数えます。
解熱日は「平熱になった最初の日」
解熱日は「薬を使わずに平熱が続いた最初の日」です。
解熱剤で一時的に下がっても、それは「解熱」には含まれません。
たとえば、薬を使って37℃台になっても、再び熱が上がる場合はまだ発熱中とみなされます。
また、解熱した日を「0日」と数えます。
具体例・・・幼児と小学生以降それぞれで具体例を比較してみる
具体例①・・・11月1日に発熱した幼児の場合
11月1日から11月3日までに解熱した時

発熱してから5日経過した6日目(今回の例では11月7日)から登園可能となります。
なぜかというと・・・
「発熱してから2日目」までに解熱したら、「解熱してから3日」は「発熱してから5日経過する」間に過ぎているからです。

11月4日以降に解熱した場合

解熱してから3日経過(今回の例では11月8日)から登園可能となります。
なぜかというと・・・
「発熱してから3日目以降」に解熱したら、「発熱してから5日経過」しても「解熱してから3日」経過していないからです。

解熱してから3日経過した日、今回の例では11月8日、11月9日、11月10日・・・が登園可能となる日です。
具体例②・・・11月1日に発熱した学童(小学生以降)の場合
11月1日から11月4日までに解熱した場合

発熱してから5日経過した6日目(今回の例では11月7日)から登園可能となります。
なぜかというと・・・
「発熱してから3日目」までに解熱したら、「解熱してから2日」は「発熱してから5日経過する」間に過ぎているからです。

11月5日以降に解熱した場合

解熱してから2日経過(今回の例では11月8日)から登園可能となります。
なぜかというと・・・
「発熱してから4日目」以降に解熱したら、「発熱してから5日経過」しても「解熱してから2日」経過していないからです。

解熱してから2日経過した日、今回の例では11月8日、11月9日、11月10日・・・が登校可能となる日です。
幼稚園・保育園と小中学校で異なる点
幼児は「解熱後3日」が必要
学校保健安全法の中で、幼児(保育園・幼稚園児)は「解熱後3日」とされています。
一方、小学生以上は「解熱後2日」で登校が可能とされています。
登園許可証・登校許可証が必要な場合も
多くの保育園・幼稚園・小中学校では、再登園・再登校時に医師の「登園許可証」または「治癒証明書」が求められます。
形式は自治体や施設ごとに異なりますが、医療機関での発行が必要なケースが多いです。
園、学校にお問い合わせください。
まだ登園・登校を控えた方がいいケース
熱は下がっても体力が戻っていない場合
熱が下がっても、強い咳や倦怠感、食欲不振がある場合は無理に登校せず、1~2日様子を見る方が安全です。
まとめ:登園・登校の目安を簡単に整理
| 項目 | 小学生以上 | 幼児(保育園・幼稚園) |
|---|---|---|
| 発症からの日数 | 5日を経過 | 5日を経過 |
| 解熱後の日数 | 2日経過 | 3日経過 |
| 許可証 | 多くの学校で必要 | 多くの園で必要 |
これらの条件をすべて合わせると、最初に紹介した早見表の①と②の遅い日付から登園、登校できるということになります。

感染拡大を防ぐために家庭でできる工夫
- 咳やくしゃみがあるうちはマスクを着用
- タオルや食器を共有しない
- 手洗い・うがいを徹底
- 睡眠と水分を十分にとる
家族や周囲の人への感染を防ぐためにも、焦らず回復を待つことが大切です。
おぎくぼ小児科からのアドバイス
お子さんの体調は回復の早さに個人差があります。
「登園基準を満たしているけれどまだしんどそう」という場合は、無理をさせずもう1日休ませてあげてください。
疑問がある場合は、診察時に遠慮なくご相談ください。365日診療体制で対応しています。



