厚生労働省は、1997~2007年度生まれの女性が無料でヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを受けられる「キャッチアップ接種」について、2025年3月までの期限を条件付きで延長する方針を固めました。当初は3回接種を2025年3月末までに終える必要がありましたが、1回でも接種すれば残り2回を翌年度内に無料で接種可能になります。
※2024年11月25日時点では厚労省が方針を固めた段階です。最終決定はもう少しかかります。
背景
HPVワクチンは子宮頸がんの原因となるウイルスを8~9割予防可能とされています。しかし、2013年の積極的勧奨中止後、接種率が低下しました。2022年4月に勧奨を再開し、接種機会を逃した世代を対象に無料のキャッチアップ接種を開始しました。
延長の理由
キャッチアップ制度の認知度が低い中、期限間近で接種希望者が急増し、10月にはワクチンの出荷制限が発生しました。ワクチンを打てない方が続出し、関係団体から延長の要望も多く寄せられていました。
延長の内容
2025年3月末までに1回目の接種を受けた場合、残りの2回を無料で受けられる期間を1年延長します。
また、2025年3月末で定期接種の期間が終わる高校1年相当の女性(2024年4月〜2025年3月に高校1年生相当の助成)についても、定期接種の期限を同様に1年延長します。
余裕を持った接種スケジュールを立ましょう
延長されましたが、期限があることには変わりありません。余裕を持って接種スケジュールを立てましょう。
当院でワクチンを予約される場合は必ずWEB問診も一緒にご入力ください。WEB予約のみでは希望するワクチンの種類を把握することができず、最悪、受診当日に在庫不足のためキャンセルとなる可能性がございます。
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