
結論:熱が下がっても、タミフルは処方された分(通常は1日2回・5日間)を最後まで飲み切ってください。途中でやめると、熱がぶり返したり、薬が効きにくいウイルスが増えたりするおそれがあります。飲めない・吐いてしまうなど困ったときは、自己判断でやめずに医師・薬剤師にご相談ください。(2026年10月時点)
タミフルはどんな薬ですか?
タミフル(一般名:オセルタミビル)は、インフルエンザウイルスが体の中で増えるのを抑える薬です。ウイルスそのものを消す薬ではないため、症状が良くなってきても、体の中にはまだウイルスが残っています。治療では、通常1日2回・5日間服用します。
熱が下がったら、途中でやめてもいいですか?
いいえ。処方された分は飲み切りましょう。理由は次の3つです。
1. 症状がぶり返すことがあるため
途中でやめると、抑えられていたウイルスが再び増え、いったん下がった熱がまた上がることがあります。
2. 重症化を防ぐため
インフルエンザは、肺炎やインフルエンザ脳症などの重い合併症を起こすことがあります。治療を最後まで続けることが、こうしたリスクを下げることにつながります。
3. 薬が効きにくいウイルス(耐性ウイルス)を増やさないため
服用中にウイルスの遺伝子が変化して、タミフルが効きにくいウイルスが生まれることがあります。途中でやめると、こうしたウイルスが体内で増え、ほかの人にうつしてしまう可能性があります。
飲み忘れたり、吐いてしまったりしたら?
飲み忘れに気づいたら、気づいた時点で1回分を飲み、次からは通常どおりに続けます。ただし、次に飲む時間が近いときは忘れた分は飛ばし、2回分を一度に飲むことはしないでください。飲んだ直後に吐いてしまった場合や、薬をどうしても嫌がって飲めない場合は、自己判断で中止せず、処方した医師や薬剤師にご相談ください。
服用中に気をつけることは?
インフルエンザにかかると、タミフルを飲んでいるかどうかにかかわらず、急に走り出す・意味のわからないことを言うなどの異常行動が起こることがあります。発熱から少なくとも2日間は、お子さんを一人にしないよう見守ってください。詳しくはインフルエンザの異常行動の解説をご覧ください。
登園・登校の再開時期は、薬を飲み終えたかどうかではなく、発症からの日数と解熱からの日数で決まります。出席停止期間の自動計算で確認できます。
よくあるご質問
Q. 5日分を飲み切る前に元気になりました。それでも飲みますか?
A. はい、飲み切ってください。元気になっても、体の中にはまだウイルスが残っていることがあります。
Q. 余ったタミフルを、次にかかったときのために取っておいてもいいですか?
A. 取っておかず、処方された分は飲み切ってください。インフルエンザかどうか、どの薬が適しているかは、その都度の診察で判断します。
Q. 粉薬が苦くて飲めません。
A. 飲ませ方の工夫や薬の形の変更で飲めるようになることがあります。無理にやめず、医師・薬剤師にご相談ください。
おぎくぼ小児科では
当院は365日診療しており、土曜・日曜・祝日もインフルエンザの検査・治療を行っています。発熱していても事前の連絡は不要です。検査のタイミングはインフルエンザ検査は発熱から何時間後がベスト?も参考にしてください。
参考資料
- タミフル(オセルタミビル)添付文書
- 厚生労働省「インフルエンザ罹患時の異常行動に関する注意喚起」
