インフルエンザワクチン、いつ打つべき?

毎年10月1日から接種開始となるインフルエンザワクチンですが、「早めに打つとインフルエンザ流行の後半で効果が薄まるのでは?」と打つ時期を気にされる方がいらっしゃいます。本記事では、インフルエンザワクチンを打つべき時期について簡単にご紹介します。

結論:できるだけ早めに打ちましょう。

10月になったら、できるだけ早めにインフルエンザワクチンは打ってしまいましょう。いくつか理由はありますが、効果のある時期を狙って打つ時期を調整する必要はないと考えています。

早めに打つべき、その理由とは?

①ワクチンの効果を発揮する期間

インフルエンザワクチンは接種後2週間〜5ヶ月間効果があるといわれています。13歳未満でインフルエンザワクチンを2回打つ人は2回目から2週間〜5ヶ月です。

10月1日に1回目、11月1日に2回目を打ったとします。効果があるのは11月中旬〜3月中旬までです。

一方、インフルエンザが流行するのは12月中旬から4月に流行し、1月にピークを迎えます。

1月1日が1週、4月1日が14週、12月1日が49週。

10月1日にワクチンを接種したとしても、流行のピークは十分にカバーできることがわかります。

また、インフルエンザワクチンは接種直後から効果が得られるわけではありません。接種してから2週間程度、効果が現れるのに時間がかかります。流行し始めてから打つのでは遅い可能性があります。

②流行が例年通りとは限らない

上記グラフでわかるように、2019年は47週(11月18日)にはすでに流行が始まっています。(2023年の8月末からの流行は2020年〜2022年の新型コロナウイルス流行の影響もあり、少しイレギュラーな流行です。)

来年の4月のインフルエンザを予防するために予防接種を送らせて、11月にインフルエンザにかかってしまっては本末転倒です。流行時期は前後することと、流行時期を完璧に予測するのは不可能であることを頭に入れておきましょう。

③予定通りにワクチンを接種できるとは限らない。

風邪をひいてしまったり、急な予定が入ってしまったりと、ワクチン接種を延期せざる状況になることは多々あります。思い立ったが吉日。可能な限り、早めにスケジュールを組んでワクチンを接種するようにしましょう。

早めのワクチン接種を予定しましょう

インフルエンザワクチンの接種期間は10月1日〜2月末です。しかし、早めにインフルエンザワクチンを打つようにしましょう。

その理由は以下の通りです。

  1. ワクチンの効果期間は接種後2週間〜5ヶ月の間
  2. いつ流行するかはわからない
  3. 予定通りワクチンを接種できるかはわからない

寒い冬を元気に過ごすためにはインフルエンザワクチンが有効です。ぜひ早めの接種をご検討ください。

参考文献

厚生労働省HP
・国立感染症研究所

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