インフルエンザ

どんな病気?

インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスによっておこる感染症です。「重くなりやすい疾患」で、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべきです。

流行が周期的(冬〜春にかけて)に現われてくるところから、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考えました。これがインフルエンザの語源であると言われています。

日本では寒い時期(1~2月)に流行のピークを迎え、4~5月にかけて減っていきます。

症状

1~3日の潜伏期間の後に発熱、頭痛、倦怠感、節々の痛み、咳、鼻水などの症状が出現します。

子どもの場合は中耳炎や熱性痙攣を起こしたり、気管支喘息発作を誘発することがあります。

多くの場合は風邪症状(一般的な風邪より症状は強いですが)のみで、7~10日程度で症状は改善します。しかし、一部重症化することがあり、脳症や肺炎などでは入院が必要となります。

診断

鼻から綿棒を入れて検査します。

検査するタイミングが重要で、37.5℃以上の発熱が出現してしばらくはウイルス量が十分に増えておらず、検査の精度が不十分です。そのため、37.5℃以上の発熱が出現してから12時間経過し、体内のウイルスがしっかり増加してから検査を行います。

治療

インフルエンザ専用の薬があります。飲み薬を吸入薬(吸い込む薬)があります。子どもの年齢などによって処方する薬が異なります。受診時にご相談ください。

インフルエンザ専用の薬はインフルエンザ発症から2日以内に投与しなければ効果が得られません。そのため、発症から3日、4日経過してからインフルエンザと診断された場合はインフルエンザ専用の薬は使用せず、一般的な風邪同様、症状に合わせた薬を使用(対症療法)し経過を観察します。

予防

インフルエンザ専用の薬(タミフル、イナビルなど)はインフルエンザの症状を早めに改善する効果はありますが、重症化を予防する効果はありません。インフルエンザにかかった後、脳症などの重症化を防ぐ手段は存在しません。

脳漿などの重症化を防ぐことができるのは予防接種(ワクチン)です。公費の定期接種ではなく、毎年接種する必要がありますが、インフルエンザにかかってしまってからでは何もできることはありません。可能な限り、インフルエンザの予防接種を毎年受けるようにしましょう。

インフルエンザの時に気を付ける薬

インフルエンザにかかった人がアスピリンを飲んでいるとライ症候群という病気を発症する可能性があります。川崎病などでアスピリンを内服中の方は必ず医療機関に受診し、内服を継続するのか、いったんやめるのか、聞いてください。

また、インフルエンザ脳症の悪化因子として、ジクロフェナク酸やメフェナム酸があります。子どもに処方されることはまずない薬ですが、保護者が以前に処方された解熱鎮痛剤として手元に薬があるかもしれません。薬は子どもの手が届かないところに保管し、大人が処方された薬を子どもに与えることはやめましょう。

参考文献

インフルエンザとは|国立感染症研究所

当院の受診の流れ

STEP
ご予約をお取りください。

初診の方も再診の方もウェブからご予約できます。診察に関してはご予約なしでも受診できますが、ご予約された方を優先させていただきますので、順番が前後する可能性があります。

WEB問診をご利用ください。

初診の方からWEB問診をご利用いただけます。来院前にWEB問診を済ませることで待ち時間の短縮につながります。来院時にWEB問診がお済みでない場合は院内でWEB問診を行なっていただきます。WEB問診が終わっている方を優先して診察室へご案内いたします。順番が前後する可能性があるため、あらかじめご了承ください。

STEP
受診時に必要な持ち物をご用意の上、ご来院ください。

小児科診察

  • 健康保険証
  • 医療証
  • 母子手帳
  • お薬手帳

予防接種

  • 健康保険証
  • 医療証
  • 母子手帳
  • 予防接種の予診表(定期接種のみ)
    ※任意接種の場合は予診表は不要です。

乳幼児健診

  • 健康保険証
  • 医療証
  • 母子手帳
  • 健診の受診表
  • お薬手帳

小児科診察と予防接種

  • 健康保険証
  • 医療証
  • 母子手帳
  • 予防接種の予診表(定期接種のみ)
    ※任意接種の場合は予診表は不要です。
  • お薬手帳

小児科診察と乳幼児健診

  • 健康保険証
  • 医療証
  • 母子手帳
  • 健診の受診表
  • お薬手帳

小児科診察と予防接種と乳幼児健診

  • 健康保険証
  • 医療証
  • 母子手帳
  • 健診の受診表
  • 予防接種の予診表(定期接種のみ)
    ※任意接種の場合は予診表は不要です。
  • お薬手帳
STEP
予約時間にご来院ください。

受付で予約している旨をお伝えください。感染対策で待合室を分けているため、適切な待合室をご案内させていただきます。

STEP
診察の順番が来ましたらお呼びいたします。

順番まで待合室でお待ちいただきます。

当院では感染対策の一環として下記のように待合室を分けております。

  • 風邪症状(発熱、咳、鼻水、嘔吐、下痢など)を有する方 一般待合室
  • 上記症状のない方 特別待合室

※特に感染力の強い疾患が想定される場合、感染に弱い立場の方(新生児等)は隔離室をご案内することがございます。

※緊急性、診療内容、WEB問診の内容等により順番が前後する可能性がございます。

STEP
診察後、お会計がお済みになりましたらお帰りください。

予防接種を受けた方は副反応の可能性を考慮し、予防接種から15分以内はすぐに院内に戻って来られる場所にいていただくようお願いいたします。

診療のご案内

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